富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

レポート!これが農産物検査だ!!

2013年9月28日 5:18 PM

爽やかな秋晴れの週末を迎えている黒部です。
こんにちは、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの嫁、
濱田律子です!

さてこの週末はお休みしている濱田ファームですが、
(休みの予定はブログの左サイドバーのお休みのお知らせをご覧ください★)
先日無事に終わった農産物検査の様子を、
今日はお伝えしたいと思います!

こんもりとしたフレコンが並ぶ作業所。
このフレコンの中に、
1トンの玄米が入ってます。
まずはこのフレコンから検査していきましょー。

既にフレコンスケールで計量はしていますが、
検査の時にもう一度、
1袋づつしっかり計量していきます。

作業所内では、
フォークリフトが所狭しと縦横無尽に走り回り、
次から次へと計量。

既定の重さがちゃんとあるか、
フレコンスケールとは別のスケールで確認していきます。

そう、
農産物検査というのは、
1等2等を格付けする単なる等級検査ではなくて、
重さや荷作り・包装などから、
年産・産地・銘柄までを証明する検査なのです。

お米というのは、
消費量がググッと減ったとはいえ、
日本人の主食である大事な食料であることには変わりません。
その為、
お米の世界はもーそれは様々な法律がありまして、
その1つがこの農産物検査なんですが、
検査を受けていないお米は勝手に、
コシヒカリですよーって販売してはいけない決まりになっています。

申し遅れました、
わたくし農産物検査員の濱田律子です!
鼻の頭がテカッているのは、
どうぞスルーしてください。

一昨年、
資格を取得しまして、
検査ができるようになりました。

資格を取る前までは、
農産物検査って一体何なんだろう?
何のためにするの?
どういう決まりがあるの?
等級ってどうやって決めるの?
それって本当に必要なの?
などなど、
いろいろな疑問を抱きながら、
よくわからないまま検査を受けていました。

でも、
よくわからない検査を、
よくわからないまま受けるなんて気持ち悪いな。
そう思い、
農産物検査の事を知りたいという動機から、
資格を取ったのであります。

とはいえ、
検査員になる為にはそもそも個人の農家ではダメだったり、
検査場として登録する為にもいろいろあったりで、
これはもう私たちだけの力ではどうにもならなかったので、
黒部の大先輩であり大農家の方に頼りまくって、
こうして今、
濱田ファームで検査をする事ができるようになりました★

等級については主に、
人の目による外観から判断します。

カルトンと呼ばれる黒いお皿に、
決められた量を取って目視。
微妙な判定でなければ、
パッと見ただけですぐに1等2等と判断できちゃいます!

米粒を見て、
未熟な粒だったり虫食いの黒い斑点があったり、
そういうキレイな粒の割合によって、
等級が決まる仕組み。

もっと寄って。

さらにドン!

あとは、
水分量もしっかりチェック。

今度は、
フレコンではなく米袋の検査。
30kgの米袋が一般的ですが、
うちは20kgで。

20kgでも検査ができる事も、
検査員になったから知り得た事。

米袋の検査は、
こんな穀刺(こくさし)という器具を使います。

米袋にプスッと刺して、

引き抜くと、
米袋の中から玄米が抽出される仕組み。

こんな穴が、
検査した袋には2か所あくので、

シールでペタっと封をします。

抽出数もきちんと決まっていて、
数が多い場合は全ての袋を検査するわけではありません。

抽出した玄米。
これをまた、
目視で確認したり、
水分を量ったりします。

検査の結果、
今年も全量1等となりました。
この、
二重丸のハンコが1等の印。

基本的には食味には関係ありませんが、
農協や業者さんに出荷する場合は、
この等級によって価格が変動するので、
農家にとっては重要だったりします。

うちの場合は、
ほとんど全てが個人のお客様への直売になる為、
等級よりは、
「富山県産のコシヒカリ」としてお客様にご案内できる事に、
大きな意味があります。

今年も無事に、
農産物検査は全て終了~。
これでようやく、
新米お届けの準備が整いました!

大変お待たせいたしましたが、
週明けの9月30日(月曜日)から、
配達・発送を開始致します。
10月1・2・3日分はもう既に予約でいっぱいいっぱいの状態なので、
お急ぎでなければ4日以降にお願いできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します!

コメント

2 Responses to レポート!これが農産物検査だ!!

  1. たくま より:

    学科試験について
    先週から農産物検査員の育成研修会に参加しております。
    学科の授業はとても難しいくついていけないくらいです…

    試験の難易度はどのくらいのものでしたでしょうか。

  2. 濱田律子 より:

    たくまさんへ
    コメントありがとうございます!
    農産物検査の講義、
    長期間で1日の拘束も長いし辛いですよね。
    今となっては懐かしい思い出ですが、
    当時は大変な思いで通いました。

    試験の難易度がどれくらいかを、
    言葉でまた客観的に伝えるのは難しいというのが正直なところですが、
    しっかり勉強をしていないと受からないのは間違いないと思います!
    実技は運もあるかもしれません。

    頑張ってください!!

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