富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

米作りの裏道】 カテゴリの記事一覧

苗箱洗い

2010年5月31日 4:25 PM

やっとお日様が顔を出した!
でも、
まだまだ風は冷たい。
早く暑くなれ~!
と思いつつ、
暑くなったら暑くなったでまた、
ブーブー文句を言うんだろうな。

人間って、
良くも悪くも気候に敏感だ。
ちょっと寒かったり、
ちょっと暑かったり、
ちょっと雨が長かったり、
ちょっと雨が降らなかったり、
それだけで気軽に「異常気象」。

マスコミが何だか騒ぎ立てるから、
ついついこっちもそうなのかな?
って思わせられるけれど、
よくよく考えたら、
異常気象でない年なんてないんじゃないだろうか・・・?

ここ数日、
ずっとやっていた作業、
それは、
恐怖の(笑)苗箱洗い。

育苗で使った箱を、
ただただひたすら、
何の邪念もなく、
念仏を唱えながら(ウソです!)洗う。

ものすご~く地味な作業で、
イマイチやりがいはないし、
当たり前だけれど誰も褒めてくれないし、
でも絶対にやらなくちゃいけないし、
と、
かなり心に辛い作業です(→大げさ)。

積み上げられた、
汚れた苗箱タワー。
土でも当然汚れてるけれど、
なんてったって根!
根っこ!!

箱の裏側にはびっしりと、
白くひからびた根っこがはびこってます。

この根っこが残ってると、
来春の育苗の時に苗が病気になったりする原因になるので、
きちんと洗ってやるわけですね~。

写真左:
大きな水槽の中で、
まずは苗箱を予備洗い。
根っこをあらかたブラシでかきとります。

写真右:
それから苗箱洗いの機械に通してきれいにして、
最後に殺菌すればオッケー!

洗い終わった苗箱は、
ビニールハウスの中で乾かして、
それから作業所へ戻されます。

来春まで、
ゆっくりとお休みくださいませ。

井ざらい?江ざらい?

2010年4月12日 10:27 PM

「井ざらい」なのか?
はたまた、
「江ざらい」なのか?

どちらが正しい名称なのか、
濱田ファームの永遠の謎です・・・?

本来は、
「井ざらい」が正しいみたいなのですが、
でも、
富山でもこの地区では、
「い」という単語を「え」と発音する事が多いので、
だから「いざらい」も「えざらい」とここでは言います。
だから、
「江ざらい」になったのかな?

どっちでもいいけど、
「井ざらい」とか「江ざらい」とか一体なんなのよーっ!
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

田んぼでお米を作っていく上で、
非常に重要な作業。
そして地域の人と協力して行う作業の事。

用水の掃除の事です。
一冬の間にたまったゴミや泥を、
鍬(くわ)できれいに掃除していきます。
泥なんかはけっこう重いのでかなりの重労働。

例外にもれず、
この地域も農家の高年齢化が進んでいて、
お年寄りの方には辛い作業。
かといって、
その息子さんたちの世代で参加する人もいないし。
1人、また1人、と、
年をおうごとに人が少なくなっていっています。

加えて、
今年は雨だったし・・・・。
写真撮るのも大変だったので、
この1枚だけ・・・・。

このままいくと、
近い将来この作業に参加する人がいなくなるんじゃないかと、
本気でおびえています。
長い長い水路を、
ともまる1人で掃除するなんて、
ちょっと現実的じゃーないですからねー。

耕作放棄地問題はよく取り上げられるけれど、
「井ざらい」「江ざらい」問題も、
そろそろ不気味な足音をたてて、
実はすぐそこまで来ているのかも・・・。

あぅ、
恐ろしいよ~。

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お米の直売については、こちらをどうぞ。

ミント増殖中!

2010年3月29日 11:41 PM

寒い日が続いています。
今朝も窓の外は雪・・・・。
もうさすがに積もる事はないとは思うけれど、
なかなかノーマルタイヤへ交換する気になれません。

さてそんな中、
先日訪ねたミント米の川上さんに教えていただいた、
ミントの増殖計画を早速実行に移しました!

本当は、
稲の苗を育てている間(5月)に、
一緒にミントも育てちゃえばいいらしいのですが、
その頃の私たち、
もう心身ともに抜け殻状態になっているのが容易に想像できる・・・・
あぅ~、いやだ~、いやだ~!

というわけで、
まだ元気な今のうちにやっつけてみる事にしました!

寒いけれど、
ビニールハウスの中では元気にミントが育っているしね★

アドバイスに従って、
育苗ポットという野菜の苗なんかを育てる、
小さく仕切られた箱でミントを増殖してみることに。

米専業農家の濱田ファーム、
この育苗ポットやらがいまいちよくわかってなかったので、
すぐさま野菜農家のS君に連絡!
期待しつつ聞いてみたら、
やっぱりいただく事ができちゃいました(笑)。
さらにさらに、
土やら水の扱いなんかの情報もゲット。

若くてかっこいっから(でも彼女募集中!?)、
あんまり農家には見えてなかったんだけれど、
やっぱりちゃんと野菜農家だった(笑)。

アドバイスに従って、
土をポットに敷きつめて、
ほんのり水で湿らせて・・・・

ミントをちょきちょき細かく切ったものを、
ずぶずぶとポットひとつひとつに挿していきます。
そう、
接木。

ミントってとにかく強いから、
こんなんでもすぐに根を張るんだとか。
さすがミント!
強いぞミント!
偉いぞミント!

最初は葉っぱがたくさんついている、
イキイキとしたミントを接木していたんだけれど、
そのうちそんな元気なミントも底をついてきたので、
茎だけとか根っこだけとか、
かわいそうな状態のミントも接木してみた(苦笑)。

はたしてこんなんでも、
根っこでてくるかなぁ~。

最後にたっぷりと水をかけて、
100穴ちょっとのポットのトレーを6箱、
用意してみました!

無事根っこが出てきたら、
今度はこれを畦に移植します!

今回は久しぶりに私も農作業に参加!
ちょっぴり腰にきたけれど、
とにかくミントの香りの爽やかなこと!!!
仕事中も思わず笑顔になります。

これが畦一面に生え揃って、
風が吹くたびにミントの香りがただようかと思うと、
想像しただけでにんまりしてしまいます。
楽しみ楽しみ♪

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トラクター始動!

2010年3月20日 9:25 PM

昨日も暖かかったけれど、
今日なんて20度越え!
ポッカポカ陽気でした♪
そうよね~、
もうすぐ4月だもの、
春なのよね~♪♪

なんて油断は大敵です!
明日はまた寒いらしい。
三寒四温とはまさにこの事か、
と、
歳をとると身にしみる四季の移り変わりであります。

さぁ、
いよいよともまるもトラクターで出動です!

写真、
右がうちの田んぼ。
冬期湛水していたので、
まだまだ水が蓄えられています。

左は他所の方の普通の田んぼ。
既に青々~としていますね。
雑草です。
あいつら、
本当に油断もスキもありません!
いや、
油断は全然してないしスキもないんですが、
とにかくすぐに生えてきます。

今年も雑草との戦いが始まるんだなぁ・・・・。

で、
田んぼでともまるが何をしているのかというと、
田んぼの均平をとる作業。

冬期湛水していると特によくわかるんですが、
田んぼはとにかく平らじゃない!
低いところは水がたまっているけど、
高いところは土が丸見え。

なので、
高いところの土をよっこらしょっと運んできては・・・・

低いところへどっこいしょっと下ろす。
その作業を繰り返して、
少しでも田んぼが平らになるようにしています。

田植え直後、
まだ稲の苗が15センチ程度の状態で田んぼに水を入れた時、
高いと水が行き渡らず低いと苗が水没するのを防ぐため。

あ、いや、
そんな事よりもとにかく、
田植えと同時に散布する、
除草剤の効果を高めるのが大本命。
除草剤は水がないと効果がないんです。
とにかく雑草は恐ろしいですから・・・・。

少しでも田んぼの均平をとって、
米を作りやすい環境を整えるようにしています。
これ、
濱田ファームでは、
毎年の米作りのしょっぱなのお仕事。

いよいよ今年の米作り、
はじまりました。

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米作りは、
単に田植えと稲刈りだけではなく、
あまり知られていない地味な作業の積み重ねの日々です。
収穫後の土作りから、冬の農閑期、1年で最も忙しい田植えの準備、
田植え後の草刈りと草取りの日々、そしてようやく待ちわびた収穫の秋。

そんな様子をありのまま、
できるだけ細かく伝えたい気持ちから、
このブログを更新しています。

また、より多くの方に実際の米作りの様子を知ってもらいたいと思い、
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オフィス&ペーパーワーク

2010年3月19日 10:10 PM

昨日は一瞬、
サードギアくらいまで入ったともまるですが、
今日はまたまたローに。

家にこもってひたすら、
オフィスワークとペーパーワークとをこなしていました。
身動きが取れなくなる前に、
いろいろいろいろな雑用をお片づけ。

まずはパソコンとにらめっこ。
っていうか、
にらめっこは毎晩だけどね。

米作りの計画は全てパソコンで。
スケジュールの管理や資材の用意、
今年の米作りの挑戦などなど。

挑戦は、
今年もいろいろやりますよ~!
長期・中期・短期的な野望を、
それぞれ入力していきます。

あとは電話、電話、電話!
かける電話も、
かかってくる電話も、
この時期は特に多いです。

お次はペーパーワーク。
もうお願いだから、
手書きは勘弁して欲しい。
面倒くさい。
間違いの元。
何とかならんか、
とぼやきつつ「水稲生産実施計画書」をやっつける。

1枚1枚の田んぼに、
何を栽培するのかを記入してお上に提出。
つまりこれって、
減反に関係してくるわけなんですね。
米農家ってややこしー。

ややこしーのは、
この計画書の正式な名前。
いいですか皆さん!
かなり長いですよー!
覚悟してくださいねー!!

ではどうぞ。

水稲生産実施計画(確認野帳)(兼水田利活用自給力向上事業・米戸別所得補償モデル事業等営農計画書(助成金申請書))兼水稲共済細目書異動申告書

1回読んだだけでは理解できん。
っていうか、
5回くらい息継ぎしないと読めないし。
漢字ばかりだし。
かっこが二重だったりしてややこしいし。
わざと長くしているんじゃないかと思うくらいじゃ。
これ、
どうにかならんのかのう。

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