ともまる カナダでの生活
カナダでの生活 前編:2
1. Victoria到着
このセスナ大丈夫か?
カナダ西海岸の玄関口VancouverからVictoriaへは空または海の便を利用する。
船にしとけば良かったなどと考える隙は与えられず、セスナは何のためらいもなく飛び立つ。だけど、そんな心配なんて空の上では消し飛んでいた。
その日は晴天。Vancouver島周辺に点在する小さな島々が眼下に見える。海も空も日本とは違う澄み切った青色に映る。
30分ほどの短いフライトが終わる。
空港ではホームステイファミリーが待っているはずだ。
新たな緊張。
あー、そういやあその人達の顔しらねえなあ・・・。
向こうには一応写真送ったけどさー。
ん?なんか紙持っとる子供おるぞ。
「Tomo・・・」
おぉ。オレの名前じゃーん。
にこやかに何度も練習したあいさつ。
「Nice to meet you.」
以上。
あとは向こうがしゃべりまくってくれる。
空港から市街地までは車で約1時間。
80年代のピックアップに揺られて着いた家は、んー、悪くない。
家の前には芝生の庭と小さなバスケットコート。
与えられた部屋は二階の一室。六畳くらいかな。ベッドと勉強机があった。
ちょっと驚いたこと(家庭編)は下記。
・常時接続のパソコン
・冷蔵庫とは別にでかい冷凍庫
・マグカップ、マヨネーズのびん、牛乳のボトルなど、かなりでかい
・電動缶オープナー
・食器洗い器
・薪ストーブ
まだあった気がするけど忘れた。
ホストファミリーは四人家族。
父母息子(兄弟)二人。小学6年生の弟の方がよく遊んでくれる。
共働きだから食事は家族の誰かが作ってた。
お父さんが多かったかな。兄貴(高校生)も作ってた。
インスタントも多かったなあ。
缶のスープとか袋麺、乾燥させた米に水を加えて煮込むリゾットみたいなヤツ。
そういうのが大きな棚にしまってあった。こんなにいつ食べるんだろうってくらい。
![ホストファミリー宅にて](/common2/img/canada/img_1.jpg)
2. 学校
翌々日から英会話学校に行った。
歩いて30分くらい。バスもあったけどストライキ中だった。
学校なんて何年ぶりだろう。
久しぶりに味わう初登校の緊張感。
どんなクラスになるんかな?クラスメートは?先生は?
学校に着いたらまずテストがあった。どのクラスになるか、それで決まる。
同じ日に入学する生徒が五人。日本人四人に南米人一人。
言ってみれば同期でしょうか?結構仲良くしてもらった。
その後校内見学、周辺施設(郵便局とかコンビニとか)の見学。
午後から早速クラスに振り分けられた。
クラスは全部で四つ。
上から二つ目のクラスに入れられる。
おいおい、いいのかよー。こんなんがこのクラスでー。
だってしゃべれませんよー。知らないよー。
生徒はオレを含め三人。春先は生徒少ないらしい。
他の二人はずいぶん長いらしく、普通に会話してる。
やっぱヤバイやろ。クラス替えてもらお。
さっぱり分からない授業の後、先生が一言。
「You should be in this class.It doesn't chang a class basically.」
帰り道、クラスメートに励まされた。
「You're gonna be a good English speaker pretty soon.」
そうねえ。まあ来たばっかりだし。
最初からしゃべれたら学校なんて来ないわなー。
じゃあ、前向きに行ってみますか。
![カナダの英会話学校](/common2/img/canada/img_2.jpg)