ともまる カナダでの生活
カナダでの生活 後編:13
24. 運命の出会い
これを書かないわけにはいかない。
オレはカナダで出会った女性と結婚した。
今の奥さんね。
バンフという小さな町で働いていたスキー好きの人。
だから、最初会ったのもスキー場だったかな。
こっちは期限付き短期滞在のワーホリ組で、あっちは本気でカナダ定住したいまもなく永住権取れます組(カナダ在住歴10年)なわけで、
付き合ってみたけれど、そこにはとてつもなく高い分厚い見えない壁があったように思う。
その壁を二人でコツコツ地道に崩して溶かしてなんとかゴールインしました?
なんてステキストーリーではない。
交際期間も短かったしそんな悠長なことはやっていられない。
結婚なんてね、勢いとタイミング、そう、交通事故みたいなもんだよ、
と誰かが言っていたけれど、まさにそういう感じだった。
彼女にカナダから帰国してもらって、いや待て待て、帰国なんてナマ優しいもんじゃないな、10年住んだ最愛の国カナダ、苦労して取ったカナダ永住権、大切にしていたであろうコミュニティも全部置いて来るんだから、ここは彼女の大英断だったと思う。
感謝してます。
そして、彼女の実家のある千葉ではなく、こっちの生活拠点である富山に来てもらう上に、会社辞めて専業農家始めたばかりの生活基盤整っていない男のところへ嫁いでくるわけだから、勢いとタイミングがバッチリ合わなかったら、そりゃ無理な話だわ。
ちなみに、あの人富山来る時に「るるぶ北陸」持ってきたからね。
どこまで富山知らないんだろうと思ってたら、富山って日本のどこにあるかも微妙、なくらい知らなかったって、後で聞いたよ。
ま、それくらいがちょうど良かったのかも知れない。
25. 終わりに
この「カナダでの生活・後編」を書いてるのって2019年。
そして実際にカナダに行ってたのは2001年の話。
もう18年も前なのに、書いてるとその景色とか会った人とか食べたものとかが鮮明に思い出される。
当時は30歳になりたてのまだまだ若手が、今は50前のおっさんなのに、その頃の自分にあっという間に戻れるってすごいなあ。
文章のチカラなのかカナダのチカラなのか、いやいや、このカナダ旅は人生最大の冒険であり思い出であり、一生この話、面白おかしく誰かにしてやれるなっていつも思う。
これで「カナダでの生活」は終わるけれど、もし会う機会があってカナダに興味ある人には、もっとディープにお話できると思います。
その時を楽しみにしていますよ