富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
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富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

プール作りながらの苗ならべ

2011年4月23日 9:50 PM

約2ヶ月にわたって続く、
長い長い育苗作業の行程は以下の通り。

1:選別
2:小分け
3:消毒(温湯消毒→直売用と農薬による消毒→出荷用と苗販売用)
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水&温度管理(プール・通常)

今日は、
冷たい雨が降る中、
10:の苗ならべ作業を行いました~★

出芽も良い感じに芽が出揃いました!
ひょろひょろっと白い芽は、
モヤシみたい。
あっ、
種から出ている芽なんだから、
まさにモヤシか。
っていう事は、
このままモヤシとして食べてもいいのね。

稲のモヤシ・・・。
何かイマイチ食べる気になれないけど(笑)。

そのモヤシ・・・・、
もとい!
芽が出揃った苗箱を、
今度はビニールハウス一面に並べていきます。

土を変えたおかげで、
去年よりも2kg重さが減った苗箱とはいえ、
こんな体勢で5kgの箱を地面に置いていくわけで、
腰にはけっこう負担がかかります。

とくに!
今現在ともまる、
持病の腰痛が悪化中!!
ものすご~く腰に気を使いながら、
並べていってます。
今ここでやっちゃったら、
この後もうどうしようもないからね・・・・。

実は本日1回目の苗ならべですが、
2回目の苗ならべでは、
腰への負担を著しく軽減してくれる秘密兵器が登場予定!
その様子はまた改めてご報告しま~す♪

一定量苗箱を並べたら、
水を貯められる様なプール状の小部屋を、
木枠で作っていきます。
それを繰り返して、
ハウスいっぱいに苗箱を並べて、
プール育苗に備えます!

苗には当然、
毎日毎日水やりをするんですが、
これがあーた!
かなり大変なんですよー!
うちはたった3棟のビニールハウスしかないし、
苗だってたかだか3000枚しか作ってませんが、
それでも苗隊長のワタクシ、
連日の水やり、
そして天気とにらめっこしながらのハウス温度管理に、
ヒーヒー言うわけです。

このヒーヒーを、
ちょっとでもどうにかしたかったので、
3年前からハウス1棟(米直売用の苗のみ)を、
プール育苗という方法で管理しています。

プール育苗はまず、
水やりが楽チン!
プール状の小部屋に水をためておけば、
数日間それでオッケー!
そしてそして温度管理なし!!
日中も夜もずーっとハウスの窓はあけっぱなしでいいんです(涙)。

こんなに楽チンなのに、
病害虫に強い苗ができるそうで、
農薬をなるべく使いたくない私たちにはピッタリな方法です★
欠点は、
プールを作るのに手間がかかるのと、
苗の成長がそろわず見た目がイマイチなのくらいでしょうか。

苗を並べ終わったら、
ラブシートと呼ばれる被覆材で苗を保護します。
いきなり強い光にあてて、
苗を痛めないように。

ところでハヤシさーん!
ラブシートのラブの意味、
回答は得られましたでしょうかー?!
私もものすごく興味深々です!
ラブって、ねぇ・・・・。
ラブシートって言うだけで、
小娘(?)のワタクシはちょっぴり恥ずかしいです♪♪♪

ラブシートをかけて3日間、
くらいかな。
ある程度芽が伸びて、
ひょろひょろモヤシが緑くなったらシートを取り外しますよ~!

そうしていよいよ、
最終行程の11:潅水&温度管理へ突入!
が、
この最終行程が長くて辛い道のりなんだよねぇ・・・・(涙)。

ガンバリマス!!!

コメント

4 Responses to プール作りながらの苗ならべ

  1. こーよー より:

    ラブシートは、LOVESEAT
     ラブシートは、オヤジだって赤面する

    LOVESEATが正解でした。

    農家に愛される商品になって欲しいという

    願いを込めて命名したそうです。

    すぐにユニチカさんから回答があったのですが、

    アップを忘れて多くの方から質問をいただき

    ました。意外な反響でしたね。

    しかし太陽シートって?何? 林さんちでは、

    お餅の保温用に、NASAシートと呼ぶ

    金ピカシートを使いますが、あんな感じかな?

    林さんちでは、ビニルをかけていました。

    苗箱を消毒洗浄していないからかな?

    プール育苗、とても興味があるんですが、

    1万2千箱のうち4千箱を、一般のお客様に

    販売しています。うちの売りは、ハウス内に

    軽トラで入って積めるんです。

    積む時は、ブルーシートの中へは、人力で

    取りに行くのですよね。しかも水を含んで

    かなり重いと想像します。

    でも、水遣りが、大変なのは、よ~~~く

    分かります。

    しかしとても参考になる日記ですわ、、(o^-‘)b

  2. ともまる より:

    ラブ!シート
    ラブラブですね~。
    保温性が高いのと軽いので我が家では愛用しています。

    太陽シートは銀色の薄いフィルム状のシートです。
    無加温での出芽用にと紹介されました。
    温度が一定に保たれるのと保水性が高いのが特徴です。
    破れやすいのが欠点ですかね。

    苗箱は消毒してます。
    田植え後の箱洗いのときに消毒液(イチバン)に浸けてから乾かします。
    そうすれば、春に消毒する手間が省けます。

    プール育苗用のハウスにも軽トラで入っていますよ。
    ハウス内はぐちゃぐちゃなのでコンパネを半分に切ったものを敷いて入ります。
    苗箱は水を含んでかなり重たいですが、80枚積みの苗箱コンテナにフル満タンでも大丈夫です。
    ブルーシートは7分割できるので、一つの島が終わったら端っこにたたんでおきます。

    プール育苗は本当に楽チンです。
    水と温度管理の手間が飛躍的に軽減されます。
    ついでに根っこももしゃもしゃに生えます。
    苗箱の裏側までびっしりです。

  3. こーよー より:

    ふむふむ
     農家の研修の難点は、肝心な時に

    見に行けないことですね。

    冬場のライスセンター見ても、時すでに遅し。

    ブルーシートの七分割って、画像を見ると

    7.2m×5.4m程度のブルーシートを7枚。

    つまり1棟40mのハウスと想像します。

    なるほど島なら、均平保つのも全体にしなくてもいいですし車も入ります。

    ブルーシートは、きっと穴が開いたりすると

    思うので、新品ですか?

    この忙しい時に質問ばかりで済みません、、m(_ _)m

  4. ともまる より:

    こーよーさんへ
    そうなんですよね。
    忙しい時期どこも忙しい。

    ブルーシートはその通りです。
    7.2m×5.4mを使っています。
    #3000という防水のブルーシートをコメリで買いました。
    今年で3シーズン目ですが、今のところ穴が開いたりはしていないようです。

    ハウスの長さは49mです。
    下に敷くコンパネはそれなりに使いますが、3尺×6尺コンパネを欲張って3分割してしまうと、細すぎて軽トラが脱輪します。

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