富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

2013年11月マルシェレポート青山編

2013年11月5日 2:08 PM

連休前、
娘が通う保育園から、
上履きを用意しておいて下さいと連絡がありました。

連休明けの今日、
保育園に行ってみたら皆、
ピカピカの上履きを履いていてすごくうれしそう。

それに比べてうちの娘、
連休中はマルシェ出店で上履きどころではなかったので、
もちろん用意してあげられず、
ガッカリした暗い顔・・・。

あぁぁぁ、
親としてこれ程申し訳ないと思ったのは久しぶりでした。
仕事は仕事。
それは忙しくても忙しくなくても、
娘には関係ない事。

朝から大いに反省した私、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの嫁、
濱田律子です。

さて今回のマルシェは、
土日両日とも青山ファーマーズマーケットに出店。

連休、
+ 向かいの青学で学祭、
+ 青山パン祭り(青山・渋谷・表参道周辺パン屋さん大集合)
+ まずまずのお天気
という事もあって、
まー、
とにかくすごい人出でしたー!

特に、
パンはすごかったですねぇ・・・。
パンって何でこんなに人気があるんでしょう・・・。
という私も、
パンは大好きなんですけどね(笑)。

それにしても、
すんごい人だかりができているブースもあって、
田舎者の私は目がテンになりました・・・。

パンに限らず、
やっぱり加工品は消費者の方にとって、
魅力的なんだろうなぁと痛感させられた2日間でもありました。
いろんな種類だったり、
色とりどりだったり、
わー、これ何?!
きゃー、キレイ、かわいい、美味しそう♪
と、
気づいてもらって立ち止ってもらって手に取ってもらって興味を持ってもらって、
という人が何かしらを買う・買いたい、
と思わせる力が、
加工品は強いですよね。

ここはファーマーズマーケット。

主役のはずの農産物はではどうかというと、
色とりどりのお野菜や果物は、
やっぱり上記の買うまでの流れを作りやすいかもしれません。

ところが、
私たち自身が作って持ってきて売っているお米はというと、
あぁ、お米ね、ふーん、
と悲しいくらいにまで人が通り過ぎていきます。

お米って、
毎日食べる日常の珍しくない食べ物。
あんまり高揚感は、
ないですよね(笑)。
ワクワク、
しないですよね(笑)。

話題の品種ならまだしも、
私たちってばコシヒカリしか作ってないし。

ならば、
消費者の方に興味を持って足を止めてもらえる工夫をすればいいわけですが、
私たちの力不足でなかなかできていません。

これまでは、
それでも何とか足を止めてもらおうと、
いろいろ考えたりもしたんですが、
今後はもうあんまりそれはしないでもいいかなぁ、
と正直思いました。

だって、
それでもこうやって足を止めて、
私たちの話を興味を持って聞いてくれて、
そして買っていただく方もいるわけですから。

もう、
それでいいんじゃないかなと。
ファーマーズマーケットという名前がついているこのマルシェで、
その意味を本当に、
わかってくれる人にだけうちのお米を買ってもらえればいいや。

濱田ファームはこれからも、
自分たちが責任を持って育てた「うちのお米」を、
お客様に直接お届けしていきたいです!

なーんてこれは、
負け惜しみですね、
ははは。

「Farmer」という看板は、
農家のブースという意味だそうです。

実際にその農作物を育てた農家自身がブースに立つ。
私たちが農家だから、
その難しさはよーくわかります。


今回もいろんなお客様・知人の方に来ていただいたんですが、
その中にお1人、
この青山で買っていただいた事がきっかけで年間予約をしていただき、
その後海外赴任を経てまた帰国されて、
会いにきてくださった方がいました。

その方は、
「僕が作ったお米です」というともまるの売り文句(?)にビビッときて(たぶん)、
ここでお米を買っていただいたそうなんです。

もうそれでいいじゃない。
売り上げが低かろうが赤字だろうが、
それこそがマルシェの醍醐味じゃないか、
と。

あと、
こうして貴重な週末にお手伝いにきてくれる、
先輩や友人に支えられてる。
スワベ先輩、
いつもいつもありがとうございまーす!

他にも、
絶対に青山で会う事はなさそうな、
富山の方々が2組。
わざわざ足を運んでくださってありがとうございます!

毎年お米を買っていただいているお客様も、
何名様か私たちの顔を見にきてくださいました。

私たち、
売り上げが低くても赤字でも、
幸せだわ(笑)。

ブースの中から、
前を通り過ぎる大勢のお客様をパシャリ。

今回は、
回りが華やかだっただけに、
余計にいろんな事を考えてしまったんですが、
改めて自分達の方向性を再確認できた良い機会になりました。

さぁ、
次回のマルシェはまた11月、
今月ですよー!

23日(土)ヒルズマルシェ@六本木アークヒルズ 10:00~14:00
24日(日)青山ファーマーズマーケット@青山国連大学前 10:00~16:00

またいろんな事を考えたり(笑)、
いろんな方にお会いできる事を楽しみにしています!

コメント

4 Responses to 2013年11月マルシェレポート青山編

  1. 井上裕也 より:

    Unknown
    マルシェや文化祭での販促活動は、大変ですよねぇ。

    自分も実際経験してますが、米は売るとなるとネガティブな部分が多い感じでしょうか。

    重い(1㎏でも重いと言う方もいます。。。) 炊くのが面倒
    味が淡泊だからどれも一緒。 などなどお客さんからのダイレクトな意見が聞けますが、なかなかどうして(笑)

    言われる通り、昨年など目の前がパンを売っていて、自分たちのブースとは比べ物にならないぐらい、すんごい!人だかり(笑)

    その方がは・・・米は大多数がスルー(笑)

    お客さんの足を止めて、止めて頂いて、自分たちが作った物の価値を伝える事って本当に難しいなと感じました。

    ですが、昨年買ってくれたお客さんが、年間予約を頂くなど、そう言った事が、凄く自分のモチベーションに繋がってますね。

    凄い客付きや売れ行きを、目の前で見せつけられると・・・ホント色々と考えさせられますが、自分の想いやスタンスを崩すことなく、知って頂ける、解って頂けるお客さんを捕まえて行ければいいかなぁ~と自分も思ってます^^

    しかし、東京かぁ~。一度は出店してみたいなぁ(笑)

  2. jyk より:

    青山出店ご苦労さんです
    人と人とのつながりを大事にしているレポートがよくわかります とかくお金に目が狂い何もかにも判らないおじんが多い世の中で、益々せちがらくなりますね 毎日の様に一流のレストランに、一流のホテルにこぞって食文化の偽装やら騙しの横行が氾濫し、そんな中で、ほんまもんの無農薬の米を責任を持って販売するとは、出来ない事なのです 先だって新川文化ホールに於いて、蒲田實先生の講演会に出席しその時食文化の大事さをおっしゃておられました 先生が長野に39年前医師として赴任し、死亡率が最下位だったのが、いまじゃ一位になり幸福度もダントツとの事だそうです
    食べ物の大事な生姜、キャベツ、ニンニクと云われたと思いますが一つだけ覚えてきなさいと話され、生姜を忘れないようにとでした 1時間30分の講演会が短く感じるのでした

  3. より:

    井上さん
    いつもコメント、ありがとうございます!
    そうですか、
    井上さんもイベント時のお米の販売を体験されてましたか。
    あれは体験した米農家にしかわからない辛さですよね~(笑)。

    目の前でがんがんパンを買われてたりする光景を見ると、
    空しくなってきます~、ヒュ~ルリ~♪
    おにぎりを作って販売すれば良いのはわかっているんですが、
    それもできない、というか、頑固にやりたくないという、
    米専業農家の意地もあります(笑)。

    でも井上さんが書いていらっしゃる通り、
    リピーターの方や年間予約など、
    農家としてすごくうれしい事もたくさんあります!
    だからマルシェ出店がやめられないわけですし。

    井上さんもマルシェ、
    まずは見学にでも一度いらしてみてはいかがでしょう??
    東京でお待ちしていますよー(笑)!

  4. より:

    jykさん
    いろいろ書きましたが、
    私たちはこれからも、
    自分達が作ったお米を直接お客様にお届けするという、
    シンプルな流れで頑張りたいと思います!

    蒲田實さんの講演会はとても興味深い内容だったようですね。
    食べる事は生きる事。
    食べ物をおろそかにしてはいけないという事でしょう。

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