こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。
週末の、
東京でのマルシェ・ファーマーズマーケットはお天気にも恵まれ、
本当にたくさんの方に遊びに来ていただきました。
あまりにも多くの方に来ていただいて、
私たちの至らないところが多々あったと思います。
お話しする時間が十分にとれない事もありました。
せっかく遊びに来ていただいたのに、
本当に申し訳ありません!!
またこれに懲りずに、
新米の収穫後の10月以降になりますが、
マルシェ・ファーマーズマーケットでお会いできたら嬉しいです!
さてそのレポートはまた改めて後日アップしたいと思いますが、
東京から戻ってきて、
なごり雪というにはあまりにも激しい雪が降る中、
いよいよ今年の育苗作業が始まりましたので、
まずはそれからお伝えしたいと思います。
育苗(いくびょう)とは、
稲の苗を育てる作業の事。
田植えの時に田植え機で植えていくあの苗は、
突然降ってわいてくるわけでも、
ホームセンターで野菜苗と一緒に販売されているわけでもなく、
1か月以上の長い期間をかけて育てているんです。
当たり前と言えば当たり前なんですが、
育苗作業はあまり一般の方には知られていないような気がします。
そこで、
このブログではこの先1カ月以上かけて、
じっくり&ゆっくり、
そしてなるべくわかりやすい言葉で、
育苗とは何ぞや、
という事をお伝えしていきますよ~★
※写真は去年のものを使っています。
まずは、
稲の種の事から。
稲は植物なので、
当然、種から芽が出て育っていきます。
では稲の種、
皆さんはご覧になった事はありますか???
この袋の中に、
稲の種、通称、種籾(たねもみ)が入っているんですが、
この種籾、
富山県産(しかも黒部産)です。
実は富山県は、
全国一の種籾産地。
富山県の種籾が全国に出荷されてるんです。
種籾だけを栽培している種籾農家さんが多いのも、
富山県の特徴かもしれませんね。
厳格な基準や栽培方法にのっとって育てられた種籾は、
証明書や保証書が何枚もついていて、
ちょっと厳格な雰囲気が漂っています。
でも、
簡単に言い表すと、
タネとなるわけです。
そしてこれがその種籾、
稲の種です。
そう、
秋の田んぼでよく見かける稲穂に、
たわわに実っているあの籾です。
この籾から殻を取り除くと玄米になりますし、
精米すると白米になります。
つまり食べるお米そのものが、
稲の種だったわけです。
この1粒1粒が種であり、
種まきすると芽を出し、
成長して苗となり、
田植えされて稲株が成長して、
秋になるとたわわに実るんですね~。
1粒の籾からは、
約1500粒のお米になるそうです。
米農家にとっては極当たり前の事でしょうが、
実は私自身、
その事実を知った時には結構ビックリしました。
そうだったんだ!と。
この種籾が苗になるまでの約1カ月半、
毎日休みなく続く育苗作業の行程は、
以下の通り。
1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理
今日は、
最初の1:選別の様子をお伝えします!
上の写真のレトロな農機具が、
未熟な粒を選別してくれるライスグレーダーと呼ばれる選別機。
今の時代、
特にきちんと選別をしなくても大丈夫なのかな?
選別作業を省略する農家さんも多いようですが、
我が家はおまじないの意味も込めて、
毎年つづけています。
まずは、
ライスグレーダーに、
種籾を投入~。
ライスグレーダーの中に、
種籾が吸い込まれていって、
あとはこの中で、
未熟な種籾をよけて、
いい種籾だけを選別してくれる仕組み。
簡単。
なんだけど、
1人で作業していると時間がかかります。
いい種もみはこの後そのまま、
2:小分け
の工程に入りますが、
それはまた後日お伝えしますね★
今日はここまで。
コメント