富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

2015.4月の記事

た~ね~まきまき~♪

2015年4月13日 11:10 AM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

昨日は、
晴れた日曜日。
しかも桜が満開!
というわけで、
午前中の作業の後に思い切ってお花見に出かけてきました!!
その様子は別ブログでアップしましたので、
もしお時間があれば是非ご覧くださいね。

さて、
農作業の忙しさも実は既に一山を超えておりまして、
今はちょーっとだけ落ち着いています。

というのも、
山場の播種(はしゅ=種まき)1回目が、
怖いくらいスムーズに終わったから。

育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)の工程、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種(準備編・1回目・2回目)
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

の、
7:播種が先週行われました!

ご覧の通り、
作業所の広い場所と、
たくさんの人手が必要な播種作業は、
播種機と呼ばれる全自動種まきマシーンに苗箱を投入すると、

ベルトコンベヤーで流されていき、
床土(とこつち=苗箱の下に敷き詰める土)、
水、
種、
水、
覆土(ふくど=種の上にかける土)
と、
種まきに必要な作業を全てやってくれるんです!

ありがとう、
種まきマシーン!!

では人は何をしているのかというと、
こうして土を補充したり、
種を補充したり、
水を補充したり、
苗箱を流したり取ったりと、
あくまでも補助的な作業をするだけ。

何だか楽ちんそうですが、
実際はけっこうな速さで苗箱が流れていくので、
微妙に休めません。

そして、
いかに作業を中断することなく、
スムーズに補充作業を進められるかが重要。

今回は、
何のトラブルもなく(いつも何かしらトラブルがある)、
スムーズに作業が進んだおかげで、
1100枚の苗箱への播種は午前中で終わりました。

あまりにもあっけなく終わったので、
この後なにか大きなトラブルが起こるんじゃないかとあんまり喜べなかったりもしますが(笑)、
とりあえずは、ホッ。

この日、
作業に携わった5人は全員農家。
集合した車は全て軽トラでした!
皆さま、
ありがとうございました!!
2回目もどうぞよろしくお願いいたします(^^)/

種まきの準備は秘密裏に

2015年4月9日 10:15 AM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

昨日は全国的に冷え込んだようで、
東京では雪が降った所もあったようですね。
えっと、
今は4月、
ですよね・・・(笑)?

黒部も寒い寒い一日でしたが、
そんな中で娘の小学校の入学式がありました。
娘の成長に感動・・・・、
する気持ちの余裕もなく、
ただただ体育館で寒さに震えていた私でした・・・(笑)。

実は多くのお客様が、
娘の成長を楽しみにしていただいているようで、
先日の保育園の卒園でもたくさんのお祝いのお言葉をいただきました。
本当にありがとうございます!

入学式の様子も、
こちらの米作りブログの方ではなく、
濱田家の日常を綴っているもう1つのブログの方で、
そのうちアップしたいと思っておりますので、
気になる方はそちらもチェックしてみてくださいね。

さてさて、
育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)は大詰めを迎えておりまして、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

いよいよ!
春の一大イベント!!
7:播種です!!!

播種(はしゅ)、
つまり種まきなんですが、
種まきなんて牧歌的な雰囲気は一切なく、
米の種まきは作業所の中で黙々と淡々と行われる、
ちょっと暗い作業です(笑)。

しかーも!
広い場所とたくさんの人手が必要。

というわけで、
播種の日に向けて、
人手の確保と、
作業所では機械や資材の準備が着々と進められていました。

もちろん、
フォークリフトがここでも大活躍!
本当に、
何をするにもリフトがあるのとないのとでは大違い。
基本的にはともまる一人で作業する事が多いので、
リフトがないと作業が進まないのです。

リフトを屈指して、
あっちこっちにいろんな物を移動させまくって、
ようやく播種の準備完了!

播種は、
この準備にけっこう時間がかかります。

まずは、
これがないと始まらない土!

そして苗箱(なえばこ)。

手前の土が入ったフレコンの、
奥にずらりと並ぶ黒い物体がそれ。

長方形の箱に、
土を入れて種をまいていきます。

播種にあわせて準備してきた、
種籾(たねもみ=稲の種)。

もちろん、
水がないと発芽しないので、
大量に。

最後にもう一度、
上からかける土。

これが、
播種機と呼ばれる機械。
もちろんこれも、
播種だけのために使われる農機具。

かなりの長さで、
写真に入りきりません。
何メートルあるんだろう???
5メートルくらい???
とにかく長いです!

播種は(も?!)、
1年に1回(正確には日にちをずらして2回なんですが)だけの作業。

何をどこに配置するのが一番いいのか、
作業のポイント、
去年の反省点などをすぐに記録して、
自分なりのこれがベスト!というマニュアルを残しています。

これがあるのとないのとでは大違い。
年々、
播種の準備も播種作業そのものも、
効率的にできるようになってきました。

ありゃりゃ、
播種の作業の様子を伝える前に、
準備だけで長い長い記事になってしまいました。

ので、
播種作業の様子はまた明日!
お楽しみに!!

風に吹かれて~♪

2015年4月7日 3:02 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

さ、
寒いですねぇ・・・。
冬に戻ったかのような寒さです・・・。

でもまぁ、
黒部ではようやく咲き始めた桜も(山の上はまだかな?)、
これで少しは長持ちするかな。

今週末、
お花見に何としてでも行きたいと思っているんですが、
さて桜は?天気は??
何より作業の進み具合は???

ま、
その日になってから考える事にするとしましょう。

さてさて、
育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)は順調に進んでおり、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

今日は6:風乾です!

とはいえ、
特にたいした作業ではなくて、
催芽(さいが=芽を出させる)した種籾を、
播種(はしゅ=種まき)しやすいように乾かすだけ、
なんです。

洗濯機で脱水する方法もポピュラーですが、
我が家は不要な洗濯機がないので、
扇風機で乾かしています。

時々ひっくり返したりしながら、
しっかり風をあてて乾燥させます。

湿っていると、
この後の7:播種で種をまく時に、
種の量を調整しづらくなってしまうんです。
だからしっかりと。

さぁ、いよいよ、
春の一大イベントでもある播種作業ですよ~!
頑張ります!!

ボインでもダメ、ナインでもダメ、はと胸がいいの♡

2015年4月6日 3:42 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

さぁー、
春の農作業もいよいよ忙しさに拍車がかかってきましたよー。
今週は1回目の播種(はしゅ=種まき)もあるので、
ともまるは頭を振り乱してその準備に追われています!

と、その前に、
育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)の工程のおさらいから。

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

4:浸種が終わり、
今日は5:催芽の様子です。

上の写真だけ見ても、
何だか作業所に機械がポツンと置かれているだけで、
絵的にかなり地味です(笑)。
しかも夜中に撮った写真なので暗い雰囲気が漂っています(笑)。

催芽(さいが)とは、
種籾を温かい水にしばらくつけておいて、
芽を揃える事。

コシヒカリは、
芽が出づらい品種なので、
ここでしっかりと芽を揃える事が重要なんだそうです。

上の写真の農機具が催芽機。
「ファミリー催芽機」という名前がついていますが、
何がどうファミリーなのかは謎です。
ファミリー向けでない事だけは確かだと思います。

この農機具も他の農機具同様、
この催芽の為だけにある農機具なので、
1年に1回(正確にはこの後もう1回使うので2回ですが)、
この時期にしか使いません。
もう本当にこれ、
どうにかならないんでしょうか。

今どきのホームベーカリーなんて、
パンを焼くだけでなく餅までつけちゃうんだから、
催芽機にだって、
例えば温湯消毒くらいできるようにしてくれたらいいのにって思うんですが、
難しいんでしょうかねぇ。

昔はこの作業をお風呂でやっていた時代もあったそうです。
その日一日はお風呂には入れなかったと聞きます。
今やそんな専業農家の方は少ないと思いますが、
1回のお風呂代にしてはかなり高価な農機具なのは間違いありません。

がしかし、
お風呂代以上の働きは当然してくれます。
してくれなきゃ困るけど。

こんな風に、
催芽に適した温水(30℃)がくるくると循環して
水温が下がったり上がったりしないよう、
一定の温度に保ってくれます。

催芽は、
温度管理がとにかく大事なんだとか。

こんな風に、
ぷっくりと種が膨らんで、
芽が1mm程度に揃ったらOK!

これを、
はと胸の状態というそうで、
ボインでもナインでもダメなんだそう。
って、
ボインとかナインとかって死語ですよね・・・(苦笑)。
いえ、
私もそんな言葉はさすがに使いませんよー。

ボインかナインかはともかく、
毎年同じ事をやってるんだから、
毎年同じ時間温水につけてればいいような気がしますが、
その年の種籾の状態によって、
温水につけている時間がけっこう変わるみたい。

だから、
何回も何回も種籾を確認して、
ボインでもなくニアンでもなく、
はと胸の状態にします。

今年は、
うん、いい感じ。

では次は、
6:風乾ですよ~。

種籾の浸種

2015年4月3日 3:02 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

今日の黒部は、
朝から暴風が吹き荒れてましたー。
ビニールハウスが壊れないかどうかヒヤヒヤしたくらい。

今は、
風は収まり雨がシトシト降っています。

さて、
お伝えしている育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)の行程、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

も、
今は4:の浸種のところまで来ています。
浸種(しんしゅ)、
つまり種を水にひたす作業。

浸種には大量の水を使うので、
毎朝、朝食前に水をくみに行くのが、
最近の日課。

水は、
自噴している井戸水からくみ上げています。

この辺りは、
いたる所から水がコンコンと湧き出てくる水の豊富なエリア。
北アルプスからの雪解け水が、
黒部川扇状地の地下を巡り巡って、
ちょうどこの辺りで湧いてくるんです。

濱田ファームでは、
ビニールハウスの脇に1つ、
そして作業所内に2つ、
井戸を備えています。

作業所の井戸はちょっと水量が少ないので、
浸種用の水はいつもハウス脇の井戸からくみ上げています。

濱田ファームのお米は、
育苗期間中は全て!
このミネラルたっぷりの自噴水を使っています!!

浸種で使う水はもちろん、
苗に与える水も、
ぜ~んぶ自噴水!!

さっ、
たっぷりお水が入りましたよ~。

この日は、
ビニールハウス周辺、
田んぼ一面が濃い霧に覆われていて、
それはそれは幻想的でした。

作業所に戻ってきて、
種籾を水に浸します。

こうして水に浸して、
積算温度(水温×日数)が100℃くらいになるまで、
だいたい1週間くらいでしょうか。

自噴水は、
冬でも夏でも水温はだいたい13℃くらい。

種を水に浸して、
種籾にしっかり吸水させると、
発芽のための生理活性がそろうんだそうです。

さて、
そろそろ5:催芽です!