富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

米作りの表道】 カテゴリの記事一覧

代かき三昧

2010年5月6日 9:13 PM

田植えまでの田んぼの準備は、
以下のスリーステップ!

1:耕起(こうき=田んぼを起こす)
2:荒くり(あらくり=土と水を混ぜる)
3:代かき(しろかき=田植えの為に田んぼの表面を滑らかにする)

で、
2:の荒くりまでは既に終了していて、
残すは代かきのみ!

実は、
ゴールデンウィーク中のトラブルいろいろの中には、
この、
トラクターの故障がありました・・・・。

つい1ヶ月前にも、
こんな風に壊れたばかりだっちゅうのに、
今回はオイル漏れ・・・・。
あえなく緊急入院。

そのせいで、
予定していた代かき作業は1日遅れに!
この時期の1日遅れはつらい!
もうお尻に火がついちゃうよー!

代かき中のトラクター後姿。
荒くりとあんまり絵的には変わらないんだけれど、
トラクターにくっついている作業機が、
ロータリーからハローというのに変わってます。
えっ?
わからない?!

はい、
実は私もあんましよくわかりません、
がっはっは。

今日は、
小さな田んぼ(1反部=300坪=10アール)ばっかりを、
朝から晩まで代かきしてました。

小さい田んぼだと、
やってもやっても端にあたって、
ターンばっかり。
ちっともはかどらないわ、
移動はしなくちゃだわ、
とにかくメンドクサイ!

小さい田んぼで代かきしてグルグル回る様子が、
夢に出てきそう!
と、
隣でともまるが申しております(笑)。

——————————

平成21年産のお米の直売について、
詳しくはこちらをどうぞ。

GW ~育苗の失敗とcocoの誕生日とトキと~

2010年5月5日 9:15 PM

前日の記事の通り
怒涛のゴールデンウィークでした!

やっと今日で連休終わり、
正直ホッとしてます・・・・。
とりあえずヒトヤマ越えた感じ。

で、
ゴールデンウィーク中のいろいろあった中から、
今回はあえての失敗を。
今後の私たちの教訓というか、
戒めというか、
何というか・・・・。

こちら、
2回目に播種した販売用の苗の寒冷紗をとったところ。
もう、
その姿を見て愕然!

写真の、
苗の緑色で濃い部分がところごころあるのが、
水が足りなくて葉先が枯れてしまった部分なんです。

軟弱だとお互い認識しつつも、
とにかく長い苗を求める農家さんが多いプレッシャーから、
何としてでもそれに応えようと寒冷紗(被覆材)をずっとかけて、
苗の腰を伸ばしていました。

寒冷紗がかかっている間は、
基本水やりなし。
でも日数も長いし心配で、
何度か寒冷紗をはぐって土の乾き具合を確認はしていたんです。


(寒冷紗をとった翌日の様子。枯れた葉先が黄色くなっています)

確認はしていたんだけれど、
全部の寒冷紗を取り払って、
全部の苗を確認をしてたわけではありませんでした。

私も、
ともまるも、
2人とも確認をしていたのに、
2人とも確実ではなかった・・・・。

そうしたらこんな結果に。
確認した苗は問題はなかったけれど、
確認をしていなかった苗は水が足りず、
葉が枯れてしまっていて・・・・。

もう、
ガッカリ。

自分が情けなくて、
悔しくて、
後悔しまくり。

プレッシャーがとにかく大きくて、
販売の時期には胃が痛くなるくらいの気弱なワタクシなので、
来年は苗の販売はやめたい!
と考えてしまったり・・・。

でも、
クヨクヨしてもどうしようもありません!
すぐさま行動!

とにかく、
苗を取りにくる農家さんの邪魔にならないように、
葉先が枯れてしまった苗を一箇所に、
ハウスの一番奥に集めました。

これが、
今思い出しでも笑っちゃうくらい大変!
ともまるとともパパと私と3人で、
暑いハウスの中、
重い苗箱をもってウロウロ。
半日かけてパズルのように苗箱を移動。
か弱い私は倒れるかと思いました(笑)。

でもこれは、
管理を怠った私たちへの罰だと思い、
また来年の教訓としてがんばりました。

上の写真が移動させた後ですが、
葉先は枯れてても成長はしているので、
ずいぶん目立たなくなっています。

集めた苗箱の数を数えて、
ホッと一息。

販売する苗+αで、
予備の苗をたくさん用意していたので、
何とか販売用の苗は確保できそうです。

それにしても、
気を使って管理していたつもりだったのに、
どこかに気の緩みがあったのかもしれません。
つくづく反省です。
もう、
本当に。

なかなか思い通りに苗を作ることはできなくって、
米作りと同様、
苗作りも年に1回だけ。
だから毎年挑戦。
毎年反省。
毎年失敗。
毎年学習。
そうやって、
あと何年作ったら、
胸を張って良い苗できた!
って思えるのかな。

苗作りの難しさに打ちひしがれているすぐ側では、
「なえ~♪」と叫びながら、
苗をチェック(?)するcoco。

今日5月5日こどもの日、
2歳になりました。

誕生日なのに、
パーティーもプレゼントもなし。
スマン・・・。

でも当の本人、
井戸での水遊びで満足気。
「cocoのしごと!」と言いながら、
一生懸命タンポポに水をあげていました。

私が、
「おかーさんの仕事!」と言い聞かせて、
苗に水をあげているマネをしているみたい(笑)。

GW中、
毎日いいお天気に恵まれた田んぼには、
毎日トキがやってきていました。
いつにも増して、
ギャラリーが多い日々でした。

さぁ!
明日からはまた平日モードで、
田植えまで突っ走りますよ~!

プール育苗の苗の様子 5/1

2010年5月1日 3:09 PM

風はまだまだ冷たいけれど、
いいお天気に恵まれた黒部でした♪

寒冷紗がかかっていたプール育苗の苗も、
その後スクスク成長中・・・・・

と言いたいところですが、
やっぱり寒さの影響かなぁ?
全然伸びてない・・・・。

元気ではあるんだけれど、
長さがたりないなぁ・・・。

プール育苗の場合、
昼はもちろん、
夜もハウスの窓は開けっぱなしが基本なんだけれど、
4月下旬の夜の気温と風の強さが原因か。

たっぷりとプールに水をはれば、
今日みたいな暖かい日は、
水もすぐぬるま湯状態に。

このぬるま湯が、
夜も苗を温めてくれるはず。

しばらくお天気もいいし、
スクスク成長してほしいところ★

苗ならべ2回目

2010年4月29日 10:15 PM

約2ヶ月間に及ぶ育苗の行程は、
以下の通りの11段階。

1:選別
2:小分け
3:消毒(温湯消毒・直売用農薬による消毒・出荷用
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗を並べる(1回目
11:潅水&温度管理(プール育苗・直売用と通常の潅水・出荷用)

既に、
1回目に播種した苗は、
最終段階の11:潅水&温度管理まで進んでいますが、
2回目に播種した苗は、
ようやく10:の苗ならべの行程へ。

今年はとにかく気温が上がらないので、
9:の出芽にも少し余計に日数がかかってしまいました・・・・。

一昨日、
午後から雨が降る予報だったので、
午前中のうちに一気に、
1700枚の苗箱をハウスに並べました!

とにかく気温が低くて心配していたんですが、
ビニールハウスの中で数日間過ごして、、
苗箱の脇から元気に芽が飛び出してきていました!
ちょっと遅れたけれど、
ホッと一安心。

芽もいい具合に出揃っています。
良かった!
これは、
他の農家さんへ販売する苗なので、
とにかく見た目も肝心。
揃っていないと見栄えが悪いですから~。

ともまるとともパパ、
そしていつも春と秋の忙しい時だけ手伝いに来ていただいている、
ご近所の方2人と、
計4人で苗箱をハウス一面に並べていきます。

えっ?
わたし?!

私はオヤツ隊長ですから!
美味しいオヤツ(この日はショウエイドウ→超ローカル!、の柏餅♪)
をお届けしました。

加えて、
プール育苗・直売用のハウス管理がもう始まっていますから、
苗隊長の私はけっこー忙しいのです、
えっへん!

苗を並べ終えたら、
土が落ち着く程度に軽く潅水(水やり)をします。

そして、
急に強い光にあたって苗が白くならないよう、
+保温の目的も兼ねて、
被覆材をかけます。

さぁ、
いよいよ育苗最終段階の大詰めに突入!
ワタクシ、
潅水と温度管理でてんてこ舞いの3週間がスタートです@@

荒くり三昧!

2010年4月28日 3:01 PM

実はこの2日間、
パソコンが不調でブログを更新できませんでした。
いやぁ、
パソコンがないとものすご~く不便!
というか、
不便を通り越して仕事ができない!!

仕事ができなかったので、
実はちょっぴり暇だったりもしたんですが(笑)。

さてさて、
育苗と同時進行で、
田んぼの準備も着々と進んでいますよ~!

田植えまでの田んぼの準備は、
以下のスリーステップ!

1:耕起(こうき=田んぼを起こす)
2:荒くり(あらくり=土と水を混ぜる)
3:代かき(しろかき=田植えの為に田んぼの表面を滑らかにする)

1:の耕起は既に終了!
実は今年、
耕起した田んぼは極々わずか。
10町(10ヘクタール)のうち、
農協さんへの出荷用の田んぼ1町(1ヘクタール)くらい。
あとは不耕起!

実は、
出荷用と直売用との米作りは、
土作りから肥料設計にいたるまで、
何から何まで明確に一線を画しています。
直売用はやっぱり、
直接お客様にお届けするお米だから。
美味しいお米を作ろう!
というモチベーションから違ってきます。

この写真は、
農協さん出荷用の田んぼの耕起の様子。
前の年の秋に、
堆肥もまいていなし耕起もしてない田んぼ。
春になると、
ご覧のように稲刈り後の切り株と切り株の間に、
雑草たちがわんさか。

これを起こしてやって、
雑草を土の中に入れ(隠して?!)て、
土を耕します。

そしてこちらは、
天気が悪い写真ですが、
直売用の田んぼの荒くりの様子。

この春の耕起、
していません!

前年の秋、
堆肥を散布してトラクターで耕起して、
さらには冬の間ずっと冬期湛水(とうきたんすい)で、
田んぼに水をはりっぱなしだった田んぼです。

どうかな~?
と思ったんですが、
やっぱり!
耕起の必要は全くなし!
どころか、
荒くりも必要ないんじゃない?
ってなくらい、
土がトロトロ。

大げさに言うと、
このまま田植えができそうなくらいの状態。

一応、
ロータリー(トラクターの後部に付ける作業機)で、
土と水とを混ぜて荒くり。

でもたぶん、
ハロー(作業機)で代かき1回、
または2回でも大丈夫そうな予感。

そうなったら、
これはこれは、
春のトラクター作業労力の大幅な軽減につながりそうです!

いろいろと作業を手伝ってもらっているともパパ、
近い将来、
年齢的に田んぼ作業ができなくなる事は確実。
現に今でさえ、
機械作業は基本的にともまるの仕事。
春のトラクター作業だけはどうしても間に合わないので、
ともパパに乗ってもらっています。

濱田ファームは、
なるべく人に任せず、
米作りの全ての作業を自分達の手でやっていきたいと考えているので、
人を雇うつもりもありません。

小さな米農家ですが、
今の面積をともまる1人でこなしていく為にも、
あらゆる面で作業の効率化は必須だと感じています。
その中で、
春の超多忙な時期に、
トラクター作業が軽減されるかもしれないという事は、
この先米作りを続けていく上で非常に重要です。

秋にきっちりと、
堆肥をまいて土作り、
そして冬期湛水でトロトロ層を作り、
春の耕起の作業を省略。
トロトロ層は特に、
無農薬の田んぼでの抑草効果も期待できる。

むむむ、
これはなかなか良さそうです!

——————————

平成21年産のお米の直売について、
詳しくはこちらをどうぞ。