富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

米作りの表道】 カテゴリの記事一覧

刈り取られたモミのその後

2015年9月18日 2:04 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

月曜・火曜・水曜日と、
3日間お天気がづついて稲刈りをしまくって、
そして木曜日は雨、
今日も午前中は雨だったので、
ゆっくり休め・・・・、

るわけなんてあるはずもなく、
ひたすら、
ただひたすら乾燥調製作業に追われていました!

乾燥調製作業とは、
刈り取った籾(もみ)を貯蔵に適した水分に乾燥させて、
籾殻(もみがら)を取り除いて玄米の状態にし、
米袋やフレコンに詰める作業の事。

そう、
世間一般的に稲刈りという作業はよーく知られていますが、
稲刈りしたらすぐに新米を食べられるというわけではなく、
その間にこの乾燥調製という作業があるんです。

残念ながら、
田んぼという舞台で見ていただける作業ではなく、
だいたい稲刈りの後の夜、
ひっそりと静まり返った(実際には機械のすごい音がこだましています)作業所内で、
秘密裏に行われる作業なので知名度は全くありません。

が、
この作業があってはじめて、
お米がお米になりうるわけであります。

というわけで、
ここからは刈り取られたモミのその後は?
というタイトルでモミの運命をたどってみましょう!

コンバインでバリバリと刈り取られた稲株は、
籾(もみ)と藁(わら)に分けられ、
籾はコンバイン内部のタンクへ、
藁は細かく裁断され田んぼに返されます。

そして籾は、
コンバインのタンクから、
軽トラの荷台に設置された専用の籾コンテナに排出されます。

コンテナがいっぱいになったら、
作業所へ。
籾を乾燥機に入れます。

どうやってコンテナ内の籾を乾燥機に入れるのかというと、
コンテナにホースをカチンと装着、
そしてスイッチオン!
以上です!!

あとは、
自動でコンテナ内の籾が排出される仕組み。

これが、
タンクに装着したホース。
ここから籾が出てきて、

乾燥機の投入口へ~。
後は自動で、
乾燥機の内部へ籾が入っていきます。

何て便利なんでしょう!
でも、
大きな農家さんはもっと便利な設備があったりもするんですが、
うちはこれで精いっぱい。

籾が勢いよく出てきています。

人は、
ただそれを見ているだけでOK!

あとは、
乾燥機にお任せして、
一晩かけてゆっくりと乾燥させます。

このレトロな乾燥機、
もちろんいただいてきた物なのですが、
先日ウンともスンとも言わなくなっちゃいました。
もうそろそろ、
働きたくないようです。

とりあえずの応急処置はしてもらったけど、
今年で引退かな。

さて次回は、
乾燥機から出てきた乾燥した籾の、
その後の道のりです!

豆腐の中を突き進む!

2015年9月15日 3:06 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

明日からまたちょっとお天気がぐずつきそうなので、
今日も朝からトップギア全開で稲刈りをしています!

こうやって写真だけを見ていると、
ちょっとのどかな田舎の風景で、
収穫の秋だなぁなんて思ってしまうんですが、

写真では全く伝わらないものがたくさんあります。

風の強さ、
飛んでくる粉塵、
漂う藁(わら)の匂い。

そして何より、
田んぼのぐちゃぐちゃ感。

この田んぼの質感をともまるは、
まるで豆腐の中をコンバインで進んでいるようだ、
と形容しました。

豆腐・・・(笑)。

あいや、
笑っちゃいけないんですが、
なるほど、
言いえて妙。

豆腐の海の中を進むのは、
コンバインではあまりにも難しく、
真っすぐ進むのすら許してくれず、
しまいには畦(あぜ)にコンバインをぶつけながら、
あぁ、
このままひっくり返ったらどうしよう。
そんな場面が何回もありました。

回りの田んぼでは、
スタックして動けず立ち往生したコンバインもあって、
ユニックで救出される様子を見ながら、
あぁ、
明日は我が身と気持ちが引き締まり。

その田んぼをされていた方、
その後すぐにうちに来られました。

うちのコンバインでは刈れないから、
おたくのコンバインで刈ってほしいと。

あぁ、
コンバインを引き上げるだけでもきっとすごい請求金額のはずで、
こうして作業委託をするとさらにまたお金がかかる。
せっかくここまで丹精込めて育ててきたのに、
収穫の時期に柔らかい田んぼに悩まされるなんて、
本当におかけする言葉がありません。

作業委託は、
本当に申し訳ないのですが、
うちも全く余裕がなかったのでお断りして。

そしたら今日また、
別の田んぼに入っていたその方のコンバインが、
またまたはまっている様子を見てしまい・・・。

手刈りされて積み上げられた、
コンバインでは刈れない田んぼの端っこの稲株を運びながら、
厳しい表情のともまる。

本当なら、
コンバインを田んぼの隅に寄せて、
積み上げられた稲株を運ぶ手間を最小限に抑えるんですが、
田んぼの周りのあまりの豆腐感。
コンバインを寄せる事もできませんでした。

今年の稲刈りは、
そうとう厳しい状況です。

刈るのはもちろん、
田んぼの中を移動するのも、
こうやって稲株をコンバインに運ぶのも、
もう何もかも全ての作業に途方もなく時間がかかり、
そして気を使う。

写真では伝えきれない事

冷たく吹き荒れる風、
舞い散る細かい藁(わら)の痒さ、
豆腐の海をグチャグチャと進むコンバインの音。

そんな、
稲刈りの状況を少しでもこのブログで伝える事ができれば。
こうしてできるだけ田んぼでの状況を克明に記さなくては。

それが私の仕事で。
そう思った今年の稲刈りです。

まだ始まったばかりだけど。

美味しい新米をお届けできるよう、
ともまるは稲刈り(そして夜は乾燥調製という作業)、
私は情報発信やご注文の受け付け対応、

それぞれ作業を分担して、
頑張りたいと思います!

2015・稲刈り、始まりましたー!

2015年9月14日 3:13 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

8月のお盆明けから、
そして、
9月に入ってからもずっとぐずついたお天気ばかりで、
なかなか田んぼが乾かず稲刈りのできない日が続いていましたが、
先週の土曜日、
9月12日から今年の稲刈りをようやく始める事ができましたー!

まずは、
ずーっとずっと刈りたくて刈りたくて、
もう本当に途方に暮れていたイタリア米から。

コシヒカリよりもずっと背丈が高く、
コシヒカリよりもはるかに収穫量が少なく、
コシヒカリよりも大きな白くにごった粒のイタリア米。

カルナローリという品種で、
イタリアではリゾットには欠かせないお米なんだそう。
煮崩れせずにアルデンテに仕上がる、
味わい深いお米です。

コシヒカリとは全く違う形・味わいのお米なので、
コシヒカリとは絶対に混ぜたくない。
から、
コシヒカリを刈るコンバインとは別の、
古い古い袋取り(刈り取った籾を袋にためて手作業で運搬)のコンバインで刈ります。

濱田ファーム得意のMHKのMのコンバイン。
ご近所さんの納屋で使われる事無く眠っていたものを、
有り難く使わせていただいています。

※MHKとは、
M=もらう
H=ひろう
K=かりる
の略。

そのコンバイン、
ぬかるみまくりの田んぼを1週回ったところで、
ウンともスンとも動かなくなっちゃいました・・・(^^;)

どうやら、
今どきのコンバインではありえない、
バッテリーがあがったという事態が発生したようです・・・。

というわけで、
イタリア米の刈り取りはすぐに中断。
コシヒカリの刈り取りへ移行しました。

そして、
雨の日曜日を経て、
本日14日(月)、刈り取りを再開。

ちょっと刈り遅れ気味ですが、
この後は天日干しで乾燥させます。

さて、
今週はまたまた週の半ばから雨の予報。
今年は本当に天候に振り回されまくりですが、
晴れ間にできるだけ刈り取りたいと思います!
頑張ります!!!

稲刈りに向けて!

2015年8月17日 11:40 AM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

お盆明け、
新しい1週間の始まりは雨。

北アルプスは薄っすらと、
田んぼの稲穂はだいぶクルンとしてきました。

この後さらに実が充実してきて、
その重みで穂が垂れてきます。
さらに黄色く色づいてきたら稲刈りが始まりますよ~。

稲刈りの準備に向けて、
ともまるはかなり切羽詰った状況のようです(笑)。

とりあえずはコンバインの整備は終わったようで、
この後は乾燥機

籾摺り機

他いろいろ稲刈りに必要な農機具(これがまた大量にあります!)の準備に追われる日々になりそうです。

稲刈りが9月10日頃から始まると仮定して、
あと20日ちょっと。
うわっ、
やばいやばいやばい!

と、
隣でほくそ笑んでいた私は私で、
新米お届け準備にこれまた切羽詰った状況です(涙)!
あぁ、
とりあえずは今年の新米のご案内を作成しなくては!
でもその前に、
今週末の東京出張の準備をしなくては!!!

と、
2人してバタバタな休み明けを過ごしております。
この先10月中旬ごろまで、
なかなか休みが取れそうにありませんが、
頑張りますっ!!!

草を刈る日々

2015年8月5日 2:28 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

昨日も暑かったけど、
今日も暑い♪
きっと明日も暑いんだろうなぁ♪♪♪

と、
♪マークでもつけなくちゃー、
やってられない日々です♪

さてさて。

畦(あぜ)の、
はるか向こうの方で、
ともまるが何やら作業していますが、
この暑さの中、
やらなくちゃいけない事といえば、
何をおいてもまずは草刈り!

というわけで、
草刈りをしています!
それにしても、
この畦、広いなぁ・・・。

早朝から頑張って午前中まで、
そして夕方の日差しが落ち着いてからの時間に、
草刈りをするようにしています。

刈って刈って刈りまくって、
早10年以上。
草刈りもプロ級になりました(笑)!

辛い辛い草刈り作業を、
少しでも楽にこなす秘密(?)がこれ。
ショルダーパッド。

ともまるは、
誰にも内緒ですがショルダーパッド普及委員会の会長なんです!
架空の委員会ではありますが・・・(笑)。

通常、
草刈り機に付属されているのは、
草刈機の重みをずっしり感じられる、
ものすごーく頼りないやつ。

これでは、
毎日毎日(この時期だけですが)草刈りしかしていない米農家には、
ちょっと耐えられません!

なので、
しっかりとしたショルダーパッドをネットで検索して、
見つけ出して取り寄せて、
使ってみたらこれが、いいっ!!!

というわけで、
ショルダーパッド普及委員会を立ち上げて、
この素晴らしいショルダーパッドを農家仲間に勧めまくっている、
というわけです。

これまでもう、
何人もの仲間にこのショルダーパッドの素晴らしさを味わっていただきました!
どうです、
あなたも委員会に入ってみませんか(笑)?

なーんて冗談はさておいて、
田んぼでは稲の穂が出そろい、
中には傾きかけている穂までちょこちょこと見られるようになりました。

いよいよ、
秋の収穫に向かっているなぁと、
準備の段取りに頭を悩ませる時期に突入したようです。